『心理科学』
 第11号第1巻(1987年)〜第15巻第2号(1994年)l


第11巻 第1号 1987年9月

原著  
根本橘夫 学級集団の独自性から見た学級集団の規範、構造および風土
河崎道夫 子どもの遊びの発達についての社会歴史的アプローチ
-人類史初期の子どもの遊びの問題を中心に-
研究ノート  
都筑学 生活技術の獲得と人間的自立
-家事労働の発達的意義についての検討-
翻訳  
中村和夫 20世紀初頭の外国心理学における情動の本性の解釈をめぐる2つの潮流について
ヴィゴーツキー
1987年度秋季研究集会報告
  集会の概要
シンポジウム 諸義国における活動・行為研究の動向
分科会 遊び 青年 歴史 障害 乳幼児 臨床 能力・学力
  集会総括



第11巻第2号 1988年3月

原著  
川下典子
渡辺弘純
学業成績の努力帰属と努力に対する肯定的感情
研究ノート  
土岐邦彦 障害児保育研究における心理学の課題
-子どもの対他認識の発達と意欲・能動性の問題を中心に-
古谷喜美子 幼児初期に落ち着きを欠く子どもの対人関係
-集団遊び場面から見えてくること-
翻訳  
加藤義信他 子どもの思考の3つのシステム
理性的思考と運動的知能との関係についての研究
(1928年ピアジェ―ワロン論争の記録)
・・・ピアジェ、ワロン、解説ならびに翻訳
1987年度秋季研究集会報告
シンポジウム 「心理科学」の現状を問う
分科会 歴史 障害 青年 遊び 乳幼児 能力・学力



第12巻第1号 1988年9月 
特集:平和と心理学

原著  
古澤聡司 平和心理学の構想
  -本能論と政策論の検討を通して-
杉田明宏 日本の大学生の核兵器,平和運動に対する態度と活動
翻訳  
松野豊 ローシチン,カバチェンコ著 解説並びに翻訳
  心理科学と核戦争の脅威
  -経験的研究の試み-
1988年度春期研究集会報告
シンポジウム ヴィゴツキーと現代の心理科学ほか
分科会 学力 遊び 歴史・平和 乳幼児 障害・臨床


第12巻第2号 1990年12月

原著  
中村和夫 初期ヴィゴーツキーの意識論の特徴
杉山弘子
本郷一夫
玉井真理子
保育場面における1〜2歳児のトラブルの成立と展開
-ものをめぐるトラブルについて-
翻訳  
中村和夫 エリ・エス・ヴィゴーツキー著
  子供の文化的発達の問題
1988年度秋期研究集会概要
集会の概要  
シンポジウム 「語り合う青年心理学」がきりひらいたものは
イヴニング・レクチャー 
  思考の歴史的発達
分科会 障害 乳幼児 遊び 能力・学力


第13巻第1号 1991年6月

心理科学研究会20周年記念特集号1
論文  
川崎道夫 遊び研究は民主主義社会の建設に貢献できるか
太田令子 心科研における障害研究の流れと課題
中村和夫 心理科学の科学性と実践性の現在
  -心科研における能力・学力研究の歴史から-
研究ノート  
根本橘夫 学級集団過程の規定要因と学級集団の発達段階に関する議論
1989年度春期研究集会概要
1989年度春期研究集会のまとめ
ミニ・シンポ 心理学における資格問題と学力を考える
分科会 平和 障害 乳幼児 青年
シンポジウム 平和と民主主義と心理科学



第13巻第2号 1992年2月
心理科学研究会20周年記念特集号2

論文  
神田英雄 乳幼児分野における科学性と実践氏の現在
  -心科研における乳幼児研究の歴史から-
古澤聡司 心理科学研究会における「歴史研究」
  -進歩的心理学研究者による1930年代来の諸活動の発掘を中心として-
翻訳  

加藤義信
日下正一
足立自朗
亀谷和史

H,ワロン
解説並びに翻訳
自己中心的思考と社会中心的思考
(「国際社会学雑誌」における1950年前後のピアジェーワロン論争の記録2)

1989年度秋期研究集会概要
シンポジウム 心理科学の「実践性と科学性」の現在 ほか
分科会 歴史研究 遊び 乳幼児 障害児



第14巻第1号 1992年5月

原著  
加用文男 ごっこ遊びの矛盾に関する研究
-心理状態主義へのアプローチ-
中村和夫 ヴィゴーツキー理論の展開におけるケーラーの「類人猿の知能研究」の意義
間宮正幸 教育・臨床の実践と発達研究の課題
-発達保証論と精神分析学の検討-
 1990年春季研究集会概要
シンポジウム 私の研究における実践性と科学性
特別企画 心理学に関する資格問題その2
分科会 遊び 保育 歴史研究
特別企画 教育心理学テキストを考える



第14巻第2号 1993年4月

原著  
渡辺弘純 小学校中学年期において認知的「自己編集能力」を
獲得する意味を検討する
太田令子
杉田克生
赤城建夫
大塚恵美子
超未熟児の小学2年次までの追跡調査の報告 -発達検査・知能検査結果を中心に-
資料  
山口真実 身体の意識による制御 -「ごまかし」の表情実験を中心に-
翻訳  
亀谷和史
足立自朗
日下正一
加藤義信
再びピアジェ氏に答えて
(「国際社会学会誌」における1950年前後のピアジェ-ワロン論争の記録3)
H.ワロン著
 1990年秋季研究集会概要
 1991年春季研究集会概要
 1991年秋季研究集会概要


第15巻第1号 1993年9月
原著  
小林勝年 精神遅滞者授産施設における作業指導の発達的検討
日下正一 認知心理学的発達観に組み込まれたGelman,R.(1972)の実験の批判的検討
資料 幼児の攻撃行動に対する保育者の原因帰属と働きかけ意図
  -精神発達遅滞観と臨床的ラベルの影響-
1972年秋期研究集会概要
   


第15巻第2号 1994年3月
特集「老人問題と心理学」

宮本益治 THE ENRYO -日本の老人への社会学的ないしは文化論的アプローチの試み-
千草篤麿 老いの受容について
加藤俊二 シンポジウム 「老人問題と心理学」への期待
資料  
大塚恵美子 早期療育期の母親の心理的ストレスと背景 -母子入園中の母親グループから-
研究ノート  
杉田明宏
伊藤武彦
中川作一
戦争と人間性に関する日本人大学生の意識調査 -社会ダーウィニズム的信念の実体と戦争防止への態度の関連-
翻訳  
中村和夫訳 エム・ゲ・ヤロシェーフスキー著
「ソビエト心理学におけるエリ・エス・ヴィゴーツキーとマルクス主義
-ロシア科学の社会史によせて-」
1992年度秋期研究集会概要
分科会 平和・歴史研究合同 乳幼児 青年 認知・能力・方法論合同